複数のTLS実装でのCAT(Cache-like ATacks)の脆弱性 (RSA鍵交換の危険性)
11/30/2018にThe 9 Lives of Bleichenbacher's CAT: New Cache ATtacks on TLS Implementationsというサイトと論文が公開されました。これによると、PKCS #1 v1.5 標準に従ったRSAに対する新たなパディングオラクル攻撃の手法が見つかったそうです。この新たな攻撃( Cache-like ATacks (CATs) )を9つのTLS実装に試したところ、7つのTLS実装で問題が発見され、ダウングレード攻撃を用いて30秒以内に利用可能な5台のTLSサーバからRSA平文の全ての2048ビットを復元することが出来たそうです(OpenSSLは今回の問題は既に過去に修正済みです)。やはりRSA鍵交換の危険性が示されており、Diffie-Hellman鍵交換が推奨されます。今後、様々な実装での修正が予想されますので、こちらで取り上げてまとめます。
2018/12/06: Arm Mbed TLSの修正情報を追加しました