【Linux Kernel 5.0特集】Kernelに含まれているセキュリティ機構 – Part2(SELinux編: 後編)
2019年初の話題として、次期Linux Kernelのバージョンが4.xから5.0になるという話が話題になっています。
メジャーバージョンも上がるということで、一種まとめの機会ではあると思われますので、これから数回に分けてLinux Kernel 5.0での現状のセキュリティ機構(Kernelに含まれているセキュリティ機構)を整理して見ていこうと思います。
過去にもこのような試みを、雑誌媒体を中心としてLSMでやったことが有りますが、最終的に纏まった形で出たのは2008年前後だったと記憶しています。それからちょうど10年という所で、改めて振り返るにはいい機会になるのではないかと思います。
今回は、前回の続きでSELinuxのコンテナ(Docker, runc, Kubernetes等)周りについて見ていきたいと思います。
連載の構成
本連載では、Linux Kernelのセキュリティについて、下記のような順番で紹介したいと思います。
LSM(Linux Security Module)の2019での情報まとめ
SELinux
AppArmor
Yama
IMA
TOMOYO
SMACK
その他(loadpin, Hardened-UserCopy, その他)
ケーパビリティについて
ケーパビリティについて、及び使い方(2019年版)
seccompについて
seccompについて、及び使い方
BPFについて、及び使い方
Kernel Self-Protectionについて
2019.02.04 2023.04.06
セキュリティブログ