Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2020-25704)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

11/09/2020にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2020-25704)が公開されていました。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

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CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2020-25704 Linux Kernel <= 5.9 [CVE-2020-25704] Linux kernel: perf_event_parse_addr_filter memory

Red Hat: 6.2 Moderate

Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2020-25704
    • 境界外メモリへの読み込みアクセスの可能性
    • Linux Kernelのパフォーマンス監視サブシステムでPERF_EVENT_IOC_SET_FILTERを使用している場合にメモリリークの問題が発見されました。ローカルのユーザはこの脆弱性を利用してDoSを引き起こすリソース枯渇を実施できる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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