こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
08/23/2022にVMWare Tools(open-vm-tools)の脆弱性(Important: CVE-2022-31676 )が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-31676 | VMware Tools update addresses a local privilege escalation vulnerability (CVE-2022-31676) | Red Hat: 7.0 Important | Red Hat: CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-31676
- 非特権ゲストユーザのゲストOS内rootへの昇格の可能性
- VMWare Tools(open-vm-tools)にローカルの特権昇格の問題が見つかりました。これを利用して、ゲストOS内のローカルの攻撃者は権限を昇格し、ゲストOS内の特権を取得できる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
CFP情報 1
CSS2022の論文投稿およびデモ展示・ポスター発表募集のご案内です。みなさまからのご投稿・ご発表をお待ちしております。
コンピュータセキュリティシンポジウム2022 (CSS2022)
■開催期間 2022年10月24日(月) ~ 2022年10月27日(木)
■会場 熊本城ホールとオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催
■募集スケジュール
- 2022年08月12日(金) 論文発表申込締切(アブストラクト)
- 2022年08月23日(火) 17:00 デモ展示・ポスター発表申込締切
- 2022年08月23日(火) 17:00 最終原稿締切(カメラレディ)
主催 一般社団法人 情報処理学会 コンピュータセキュリティ研究会(CSEC)
共催 一般社団法人 情報処理学会 セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)
合同開催
- マルウェア対策研究人材育成ワークショップ2022(MWS2022)
- プライバシーワークショップ2022(PWS2022)
- ユーザブルセキュリティワークショップ2022(UWS2022)
- OSSセキュリティ技術ワークショップ2022(OWS2022)
- ブロックチェーンセキュリティワークショップ2022(BWS2022)