こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
09/28/2021にApache Tomcatの脆弱性情報(High: CVE-2021-43980)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[関連リンク(最新5件)]
Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-34305)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2022-25762)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-23181)
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2021-42340 )
Apache Tomcatの複数の脆弱性情報(Important: CVE-2021-30639, CVE-2021-33037, Low: CVE-2021-30640 )
Apache Tomcatの脆弱性情報(Important: CVE-2021-25122, Low: CVE-2021-25329 )
一次情報源
CVE番号 | 影響するバージョン | リファレンス | Priority | CVSS |
---|---|---|---|---|
CVE-2021-43980 | 8.5.0 to 8.5.77, 9.0.0-M1 to 9.0.60, 10.0.0-M1 to 10.0.18 | Vendor: High |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-43980
- 情報漏えいの可能性
- Tomcat 10で導入され、Tomcat 9.0.47にバックポートされたread/writeをブロックする単純化された実装に(発動させるには非常に難しい)バグがあり、Http11Processorインスタンスを共有しているクライアント接続で、応答や返答の一部を間違ったクライアントに送る可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
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