こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
10/27/2022にLinux Kernelの脆弱性(CVE-2022-43750)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去の関連リンク]
Linux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2022-3239)
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2977)
Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2022-2964)
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-43750 | https://github.com/torvalds/linux/commit/a659daf63d16aa883be42f3f34ff84235c302198 |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-43750
- メモリ破損の問題
- 5.19.15/6.0.1より前のLinux Kernelに問題が見つかりました。usbmonのdrivers/usb/mon/mon_bin.cに問題があり、ユーザ空間のクライアントがモニタの内部メモリを破損することができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
日々のメモを更新しています。
セキュリティ関係ニュースを更新しています。個別で情報出せるようになる前の簡単な情報・リンクなんかも載せていきます。
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セミナー情報
今年も情報処理学会のCSS2022(有償)中でOWS2022を開催致します。
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■会場 熊本城ホールとオンライン(ZOOM)のハイブリッド開催
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共催 一般社団法人 情報処理学会 セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT)
合同開催
- マルウェア対策研究人材育成ワークショップ2022(MWS2022)
- プライバシーワークショップ2022(PWS2022)
- ユーザブルセキュリティワークショップ2022(UWS2022)
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- ブロックチェーンセキュリティワークショップ2022(BWS2022)
OWS2022では、企画講演セッションの他に、招待講演として「タイトル:オープンソースソフトウェアをより安全にするための取組み」と題してLinux Foundationの方に講演いただきます。
他にもOSSのセキュリティに関する講演や論文発表が目白押しです。奮ってご参加ください。