02/26/2022にLinux Kernelの脆弱性(Moderate: CVE-2023-0597)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Linux Kernelの脆弱性(CVE-2023-23039)
- Linux Kernelの脆弱性(Important: CVE-2023-0240, CVE-2023-0266)
- Kernel Page Table Isolation(KPTI)下でKALSRを破る脆弱性(EntryBleed: Important: CVE-2022-4543)
- Linux KernelのnfsでリモートDoSの脆弱性(Important: CVE-2022-4379)
- Linux KernelのSYSCTLサブシステムでスタックオーバーフローの脆弱性(Important: CVE-2022-4378)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-0597
- 影響するバージョン
- < 6.2.0-rc2
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat: 5.5 Moderate
- CVSS Score / CVSS Vector
- Red Hat:CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-0597
- Use-After-Freeの問題
- Linux kernelで、X86 CPUデータをメモリにマッピングしているcpu_entry_areにメモリリークの可能性がある脆弱性が見つかりました。これによりユーザはexception スタックやその他の重要なデータの位置を推定することが出来ます。これによりローカルユーザがメモリ中の重要なデータにアクセスすることができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。