こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
1月17日に月例のOracle の脆弱性が公開されました。今回はこの中のMySQLの脆弱性についてまとめてみます。
関連するCVE
情報源
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
重要度 – Important
影響するバージョン:MySQL Enterprise Monitor 3.3.6.3293 and prior, 3.4.4.4226 and prior, 4.0.0.5135 and prior
サブコンポーネント: Monitoring: General (Apache Tomcat)
MySQL Connectorの脆弱性(DoS)
影響するバージョン:6.9.9 and prior, 6.10.4 and prior
サブコンポーネント: Connector/Net
CVSS 3.0 Base Score 7.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLコネクタを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLコネクタをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Important
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server : Security : Privileges
CVSS 3.0 Base Score 7.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
長いパスワードを用いたsha256_password認証へのDoS
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
影響するバージョン:5.5.58 and prior, 5.6.38 and prior, 5.7.19 and prior
サブコンポーネント: Server : Partition
CVSS 3.0 Base Score 7.1
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:H)
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Stored Procedure
CVSS 3.0 Base Score 6.8
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:N/I:N/A:H)
ストアドプロシージャの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: InnoDB
CVSS 3.0 Base Score 6.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:H)
InnoDBの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバがアクセスできる全てのデータやクリティカルなデータに不正な作成・変更・削除のアクセスが出来たり、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server : Security : Privileges
CVSS 3.0 Base Score 6.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
sha256_password認証での大きなラウンド値を伴うハッシュを通したDoS
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
影響するバージョン:5.5.58 and prior, 5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: DDL
CVSS 3.0 Base Score 6.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
DDLの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: GIS
CVSS 3.0 Base Score 6.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
GISの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、認証されていない攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.5.58 and prior, 5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Optimizer
CVSS 3.0 Base Score 6.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
Optimizerの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、低い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.5.58 and prior, 5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Optimizer
CVSS 3.0 Base Score 6.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
Optimizerの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、低い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.5.58 and prior, 5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Optimizer
CVSS 3.0 Base Score 6.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
Optimizerの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、低い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.3.9 and prior
– サブコンポーネント: Connector/ODBC (OpenSSL)
影響するバージョン:3.3.6.3293 and prior, 3.4.4.4226 and prior, 4.0.0.5135 and prior
– サブコンポーネント: Monitoring: General (OpenSSL)
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Packaging (OpenSSL)
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Replication
CVSS 3.0 Base Score 5.5
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:H)
Replicationの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる等、またMySQLがアクセスできるデータに不正に更新・挿入・削除を行われる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン:5.6.38 and prior, 5.7.19 and prior
サブコンポーネント: Server : Partition
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
Partitionの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン: 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: DML
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
DMLの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン: 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: DML
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
DMLの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン: 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: DML
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
DMLの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン: 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: InnoDB
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
InnoDBの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン: 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Optimizer
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
Optimizerの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン: 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Optimizer
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
Optimizerの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Performance Schema
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H)
Performance Schemaの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバをハングさせたり頻繁にクラッシュ(DoS)を引き起こされる可能性があります。
重要度 – Moderate
影響するバージョン5.6.38 and prior, 5.7.20 and prior
サブコンポーネント: Server: Performance Schema
CVSS 3.0 Base Score 4.9
CVSS Vector: (CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N)
Performance Schemaの脆弱性
簡単に悪用可能な脆弱性により、高い権限の攻撃者が複数のプロトコルを使用してネットワークにアクセスし、MySQLサーバを侵害する可能性があります。 この脆弱性の攻撃を成功させると、MySQLサーバのアクセスできる全てのデータにアクセスされたり、クリティカルなデータに不正なアクセスをされる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
SUSE
Ubuntu
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-12617
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2585
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2696
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2562
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2583
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2612
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2703
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2622
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2573
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2640
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2665
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2668
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-3736
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-3737
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2647
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2591
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2576
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2586
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2646
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2565
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2600
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2667
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2590
http://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2018-2645
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。