こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/12/2018にPuppet Agentの脆弱性情報(CVE-2018-6514 , CVE-2018-6515 )が公開されています。両方共対象はWindowsのみですが、puppetパッケージが更新されていますので、今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
CVE-2018-6514 – Facter Tries to Load DLLs from the Current Working Directory
CVE-2018-6515 – pxp-agent Attempts to Configure OpenSSL from Uncontrolled Location
Priority
Important(CVE-2018-6514, CVE-2018-6515)
CVSS Severity (version 3.0):
CVE-2018-6514
CVSS v3 Base Score: 7.5 High
CVE-2018-6515
CVSS v3 Base Score: 8.8 High
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-6514
権限昇格の可能性
重要度 – Important
脆弱性のあるバージョン(Windowsのみ)
Puppet Agent 1.10.x prior to 1.10.13
Puppet Agent 5.3.x prior to 5.3.7
Puppet Agent 5.5.x prior to 5.5.2
Windows上でのFacterにはDLLプリロード攻撃の脆弱性が存在し、権限昇格される可能性が有ります。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-6515
特権での任意のコードのpxp-agentへのロードの可能性
重要度 – High
脆弱性のあるバージョン(Windowsのみ)
Puppet Agent 1.10.x prior to 1.10.13
Puppet Agent 5.3.x prior to 5.3.7
Puppet Agent 5.5.x prior to 5.5.2
Windowsのみですが攻撃者による細工された設定ファイルにより、pxp-agentで特権で任意のコードをロードする事が出来ます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-6514.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-6515.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
[参考]
CVE-2018-6514 – Facter Tries to Load DLLs from the Current Working Directory
CVE-2018-6515 – pxp-agent Attempts to Configure OpenSSL from Uncontrolled Location
セキュリティ系連載案内
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