こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
07/10/2018にIntelから Speculative Execution Branch Prediction Side Channel and Branch Prediction Analysis Method (Speculative Bounds Check Bypass Store : BCBS) (INTEL-OSS-10002 : CVE-2018-3693) が公開されました。これは、01/03/2018に公開された初期のSpectre(Spectre Variant 1 : (投機的実行における)条件付き分岐における境界チェックの回避 “Bounds Check Bypass”)の派生の脆弱性情報になります。 今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
情報が未だ錯綜していますので、逐次情報は更新していく予定です。
一次情報源
Speculative Execution Branch Prediction Side Channel and Branch Prediction Analysis Method
(わかりやすいまとめ) CVE-2018-3693: Spectre v1 subvariant – Speculative Bounds Check Bypass Store[BCBS]
Priority
High(CVE-2018-3693)
CVE-2018-3693
CVSS Severity (version 3.0):
CVSS v3 Base Score: 7.1 High
Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N
HWメーカ情報
OS・ディストリビューション・SW提供情報
Red Hat Enterprise Linux
(わかりやすいまとめ) CVE-2018-3693: Spectre v1 subvariant – Speculative Bounds Check Bypass Store[BCBS]
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
Speculative Execution Branch Prediction Side Channel and Branch Prediction Analysis Method
ローカルからの他のアプリケーションのメモリ内容に関する情報取得の可能性
重要度 – Important
Spectre Variant 1 (CVE-2017-5753)と同じく、システムのマイクロプロセッサが投機的実行を行っている際のHWの欠陥を利用し、ローカルユーザがバッファーオーバーフローやサイドチャネル攻撃を通じて、他のアプリケーションのメモリの内容を読み取ることができる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応状況
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Kernel
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-3693.html
SUSE/openSUSE
[参考]
Speculative Execution Branch Prediction Side Channel and Branch Prediction Analysis Method
(わかりやすいまとめ) CVE-2018-3693: Spectre v1 subvariant – Speculative Bounds Check Bypass Store[BCBS]
セキュリティ系連載案内
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セミナー情報 2
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