spiceの脆弱性( CVE-2016-9577 , CVE-2016-9578 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
2/6に、spiceの脆弱性についての情報が更新されています。今回は、この脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
CVE-2016-9577
main_channel_alloc_msg_rcv_buf でのバッファーオーバーフローの可能性
重要度 – Moderate
バッファーサイズチェックを行っていなかったため、大きなメッセージを読んだ際にmain_channel_alloc_msg_rcv_bufでバッファーオーバーフローが発生します。
CVE-2016-9578
細工されたメッセージによるリモートVMのクラッシュの可能性
重要度 – Moderate
認証外の攻撃者が細工したメッセージを送信することにより、リモートのVMをクラッシュさせることが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
virtioや仮想化に関するパッケージのバージョンを更新する必要があります。
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
ubuntu
openSUSE/SUSE
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-9577.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-9578.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を参考にして下さい。
また、ホストOSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
CVE-2016-9577 spice: Buffer overflow in main_channel_alloc_msg_rcv_buf when reading large messages
CVE-2016-9578 spice: Remote DoS via crafted message
セミナー情報
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この回では、『迫る!Red Hat Enterprise Linux 5 通常サポート終了』と題してRHEL5サポート終了に関してのリスクを主軸にセミナーを開催します。
今回も、前回に引き続き、ゲスト講師をお招きし講演をいただきます。
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