util-linuxの脆弱性(CVE-2018-7738) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
util-linuxの脆弱性(CVE-2018-7738)
03/06/2018にutil-linuxの脆弱性情報(CVE-2018-7738)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/06/2018にutil-linuxの脆弱性情報(CVE-2018-7738)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-7738
- コマンドの実行と権限昇格の可能性
- 重要度 – Moderate
- 2.32-rc1より前のutil-linuxでは、umountでのbashによる補完により、umountコマンドを実行する際に、ローカルユーザがマウントポイント名に含まれているシェルコマンドを実行してしまい、結果として特権を得てしまうバグがあります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
util-linux: CVE-2018-7738: code execution in bash-completion for umount
セキュリティ系連載案内
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