Apache mod_http2の脆弱性 ( CVE-2017-7659 )
(注) こちらは「Apache httpd に複数の脆弱性 ( CVE-2017-3167, CVE-2017-3169, CVE-2017-7659, CVE-2017-7668, CVE-2017-7679 ) 」に統合しました。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
06/19に、mod_http2の脆弱性( CVE-2017-7659 )と新しいバージョン(Apache httpd 2.4.26)が公開されました。今回は、この脆弱性の簡単な説明と各ディストリビューションの対応状況をまとめてみます。
こちらは「Apache httpd に複数の脆弱性 ( CVE-2017-3167, CVE-2017-3169, CVE-2017-7659, CVE-2017-7668, CVE-2017-7679 ) 」に統合しました。
Priority
Important
影響するバージョン
httpd 2.4.25以前のバージョン
修正方法
一次情報源と各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細は一次情報源のサイトをご確認ください)
- http://www.cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=2017-7659
mod_http2のクラッシュの可能性
重要度 – Important
2.4.25以前のhttpdでは、悪意のあるHTTP/2リクエストによりmod_http2がNULLポインタディリファレンスを引き起こし、サーバプロセスがクラッシュする可能性が有ります。
主なディストリビューションの脆弱性情報・アップデート情報
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、アプリケーションの再起動が発生する場合には、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。