wgetの複数の脆弱性(CVE-2017-13089, CVE-2017-13090)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
10/27/2017にwgetの複数の脆弱性情報(CVE-2017-13089, CVE-2017-13090)が公開されています。Importantな脆弱性のため、今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-13089
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-13090
Priority
Important(CVE-2017-13089, CVE-2017-13090)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-13089
スタックベースのバッファーオーバーフロー
重要度 – Important
wgetでエンコードされたHTTPレスポンスを行う際にスタックベースのバッファーオーバーフローが発生する問題が発見されました。これを利用して、攻撃者は悪意のあるHTTPサーバにユーザを接続させ、任意のコードを実行することが可能になります。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-13090
ヒープベースのバッファーオーバーフロー
重要度 – Important
wgetでエンコードされたHTTPレスポンスを行う際にヒープベースのバッファーオーバーフローが発生する問題が発見されました。これを利用して、攻撃者は悪意のあるHTTPサーバにユーザを接続させ、任意のコードを実行することが可能になります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-13089.html
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-13090.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-13089
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-13090
セミナー情報
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