BusyBoxの脆弱性(CVE-2017-16544)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
11/21/2017にbusyboxの脆弱性情報(CVE-2017-16544)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-16544
任意のコード実行またはファイル書き換えの可能性
重要度 – Important
1.27.2までのBusyBoxでは、libbb/lineedit.c中のadd_match()関数のタブによる自動補間機能でディレクトリやファイル名に対してのサニタイズをしていませんでした。ローカルの攻撃者はこの欠陥を利用してエスケープシーケンスを悪用することにより、任意のコードを実行したり、任意のファイルを書き換えるなどが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
https://www.twistlock.com/2017/11/20/cve-2017-16544-busybox-autocompletion-vulnerability/
セキュリティ系連載案内
OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
セミナー情報
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