Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-16939)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
11/23/2017にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-16939)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-16939
ローカルユーザによる権限昇格とDoS(Use-After-Free)の可能性
重要度 – Important
Linux Kernel 4.13.11以前では、net/xfrm/xfrm_user.c中のXFRM dump policy実装に問題があり、細工されたXFRM_MSG_GETPOLICY Netlinkメッセージ中のSO_RCVBUF setsockoptシステムコール()関数を用いてローカルユーザが権限を昇格させたり、DoS(Use-After-Free)を発生させることができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://access.redhat.com/security/cve/CVE-2017-16939
セミナー情報
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