cronの脆弱性(CVE-2017-9525)
06/08/2017にcrontabの脆弱性に関する示唆が出ていました。この結果、Debianでcrontabの脆弱性(CVE-2017-9525)が公開されたため、今回はこの脆弱性の概要と対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/08/2017にcrontabの脆弱性に関する示唆が出ていました。この結果、Debianでcrontabの脆弱性(CVE-2017-9525)が公開されたため、今回はこの脆弱性の概要と対応について簡単にまとめてみます。
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-9525
crontabグループのrootへの特権昇格の可能性
http://www.openwall.com/lists/oss-security/2017/06/08/3で指摘されているように、crontabにスティッキービットが立っているため、シンボリックリンク攻撃によりcrontabグループのユーザがrootに特権昇格できる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
N/A
Oracle Linux
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-9525.html
SUSE/openSUSE
N/A
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。