systemdの重要な脆弱性( CVE-2016-10156 )
1/24に、systemdに関して脆弱性情報(CVE-2016-10156)が公開されています。重要な脆弱性のため、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
1/24に、systemdに関して脆弱性情報(CVE-2016-10156)が公開されています。重要な脆弱性のため、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-10156
systemd(v228)の不正なファイル生成によるroot特権昇格の可能性
重要度 – Important
systemd(v228)のバグにより、全ユーザに書き込み可能なSUIDファイルが作成され、それを利用してroot権限を取得される可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1416044
https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=1020601