JBOSSの脆弱性(CVE-2017-7504)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
05/18/2017にJBOSSの脆弱性情報(CVE-2017-7504)が公開されました。プライオリティが”Critical”にもなっているため、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Critical
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7504
リモートの攻撃者による任意のコード実行の可能性
重要度 – Critical
Jboss 4.xのRed Hat Jboss Application Server でJbossMQ実装のInvocation LayerでのJMS over HTTP中のHTTPServerILServlet.javaがデフォルトで有効になっていますが、これはデシリアライズを実行するクラスの制限を行っていません。これにより、リモートの攻撃者が、細工したシリアライズ化されたデータ中の任意のコードを実行することが可能です。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
N/A
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
JBoss 4.x is not supported by Red Hat.
ubuntu
N/A
SUSE/openSUSE
N/A
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。
また、サービスの再起動が発生する場合には、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-7504
セミナー情報
5/31-6/2に行われる「Open Source Summit Japan 2017」の中で、本ブログの執筆者である面 和毅が講演を行います。
6/1 14:00-14:40に行われる「OSS CVE Trends」というセッションで講演を行いますので、参加される方は是非お立ち寄り下さい。