Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-18017) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー

Linux Kernelの脆弱性(CVE-2017-18017)

01/03/2018にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-18017)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/03/2018にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2017-18017)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

Moderate/Medium

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-18017
    • リモートユーザによるDoS(use-after-freeとメモリ破壊)の可能性

    • 重要度 – Moderate/Medium

    • 4.11より前(4.9系では4.9.36より前)のLinux Kernelのnet/netfilter/xt_TCPMSS.c中のtcpmss_mangle_packet()関数では、iptablesでのactionでのxt_TCPMSSを利用して、リモートのユーザがDoS(use-after-freeとメモリ破壊)を引き起こす事ができる可能性があります。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』
参考にして下さい。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]

http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-18017

セキュリティ系連載案内

—–

タイトルとURLをコピーしました