07/01/2024にOpenSSHの脆弱性(regreSSHion: CVE-2024-6387)が公開され、OpenSSH 9.8がリリースされました。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- 【悪用に条件あり】OpenSSH(ssh-agent)のリモートコード実行の脆弱性(Important: CVE-2023-38408)とOpenSSH 9.3p2
- OpenSSHの脆弱性(CVE-2023-28531)と新バージョン(OpenSSH 9.3)
- OpenSSHの脆弱性(CVE-2023-25136)
- OpenSSHのssh-agentの脆弱性情報(CVE-2021-28041)と新バージョン(OpenSSH 8.5)のリリース
- OpenSSHの脆弱性情報(Important: CVE-2021-41617)と、OpenSSH 8.8のリリース
CVSS/プライオリティ
- CVE-2024-6387
- 影響するバージョン
- 8.5p1 <= 9.7p1
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat: 8.1 Important
- CVSS Vector
- CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2024-6387
- シグナルハンドラーの競合によるリモートコード実行の可能性
- クライアントによる認証がLoginGraceTime 秒 (デフォルトでは120秒、古いOpenSSH では600秒) を超えると、sshdのSIGALRMハンドラが非同期的に呼び出されますが、このシグナルハンドラは非同期シグナルセーフではないさまざまな関数(syslog()など)を呼び出します。この状態は、CVE-2006-5051のレグレッションであり、リモートの攻撃者がサービス拒否 (クラッシュ) を引き起こして任意のコードを実行する可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。