こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
こちらでは主にOSSの脆弱性を取り上げていきます。10/08/2018にnet-snmpの脆弱性情報(CVE-2018-18066, CVE-2018-18065)が公開されています。既にPoCのコードもも出回っています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
https://dumpco.re/blog/net-snmp-5.7.3-remote-dos
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-18066
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-18065
Priority
- CVE-2018-18066
- Moderate/Medium
- CVSS Severity (version 3.0):
- Red Hat Customer Portal
- CVSS v3 Base Score: 7.5
- Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
- NVD
- Moderate/Medium
- CVSS Severity (version 3.0):
- Red Hat Customer Portal
- CVSS v3 Base Score: 6.5
- Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
- NVD
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-18066
- コミュニティ名を指定せずにリモートからDoSが可能な脆弱性
- 5.8以前のNet-SNMPで、snmplib/snmp_api.c中のnmp_oid_compareはNULL Pointer Exceptionバグが存在します。認証されていないリモートの攻撃者はこれを利用して、細工したUDPパケットを送ることによりインスタンスをクラッシュさせることが可能で、結果としてDoSを引き起こすことが出来ます。
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-18065
- コミュニティ名を指定した時にリモートからDoSが可能な脆弱性
- 5.8以前のNet-SNMPで、agent/helpers/table_container.c中の_set_keyにはNULL Pointer Exceptionバグが存在します。認証されたリモートの攻撃者はこれを利用して、細工したUDPパケットを送ることによりインスタンスをクラッシュさせることが可能で、結果としてDoSを引き起こすことが出来ます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
https://dumpco.re/blog/net-snmp-5.7.3-remote-dos
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-18066
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-18065
セキュリティ系連載案内
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セミナー情報
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