Qemuの脆弱性情報(Important: CVE-2018-16867)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

12/03/2018にQemuの脆弱性情報(Important: CVE-2018-16867)が公開されています。今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2018-16867

    Important

    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 7
      • Vector: AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:H
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 7
      • Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:H
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-16867
    • DoS又はコード実行の可能性
    • 重要度 – Important
    • qemu Media Transfer Protocol(MTP)に問題が見つかりました。ファイル名のサニタイズ不備のため、hw/usb/dev-mtp.c中のusb_mtp_write_data()関数中にパストラバーサルの問題がありました。ゲストデバイスがread-writeモードでマウントされている場合、これによりニンニのファイルを読み書き出来ることになり、DoSやホスト上でのコード実行を引き起こす要因となります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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