こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/03/2019にkubernetes dashboardの脆弱性情報(CVE-2018-18264)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
- CVE-2018-18264
Moderate
- CVSS v3 Base Score: 6.5
- Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- Kubernetes Dashboard Security Announcement – v1.10.1 released to address CVE-2018-18264 (https://groups.google.com/forum/#!topic/kubernetes-announce/yBrFf5nmvfI)
- 認証の迂回と情報漏えいの可能性
- 重要度 – Moderate
- 1.10.1より前のKubernetes Dashboard では、攻撃者が認証を迂回し、クラスタ中の情報を読むためにDashboardのサービスアカウントを使用することが出来る可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2018-18264 - Red Hat Enterprise Linux/CentOS
https://access.redhat.com/security/cve/CVE-2018-18264 - Ubuntu
- SUSE/openSUSE
https://www.suse.com/security/cve/CVE-2018-18264.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セミナー情報
2019/01/09 18:30-20:30で、「OSSライセンスMeetup Vol.1」を行います。
今回は技術評論社刊「OSSライセンスの教科書」著者・上田さんを迎えて刊行に至った理由・本著に込めた思い・見どころなどを語っていただき、後半ではテクニカルライター可知豊さんと共に上田さんと本書についてのディスカッションを行います。
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セキュリティ系連載案内
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- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。