Pythonのurllib2の脆弱性情報(Moderate: CVE-2019-18348)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

10/23/2019にPythonのurllib2の脆弱性情報(CVE-2019-18348)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



CVSS/プライオリティ

CVE番号影響するバージョンリファレンスPriorityCVSS3 Base ScoreCVSS3 Basic Metrics
CVE-2019-18348 Python 2.7.17までのurllib2 / Python 3.8.0までのurllib

https://bugs.python.org/issue30458#msg347282

Red Hat: Moderate

Red Hat: 6.5

Red Hat: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:N

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-18348
    • CRLF インジェクション(IPA文書P.40)の脆弱性
    • (例えば、urlopen()或いはHTTPConnectionを用いて)HTTP/HTTPS接続を行っている際に、PytohnのURL処理でCRLFインジェクションの脆弱性が存在することがわかりました。urllib/urllib2モジュールのurlopenメソッドにパスするURLパラメータを制御できる攻撃者は、これを利用してURLパートの”host”部分を侵害しHTTPヘッダにCRLFインジェクション攻撃を行うことができる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


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