Linux Kernelの脆弱性情報(CVE-2019-18683)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

11/04/2019にLinux Kernelの脆弱性情報(CVE-2019-18683)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2019-18683Linux Kernel <= 5.3.8


修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-18683
    • ローカルユーザによる特権昇格の可能性
    • 5.3.8までのvividドライバ(drivers/media/platform/vivid)に問題(vivid_stop_generating_vid_cap(), vivid_stop_generating_vid_out(), sdr_cap_stop_streaming()での誤ったmutexロックによるuse-after-free)があり、ドライバがロードされている場合には、/dev/video0にアクセスできるローカルユーザが特権昇格できる可能性があります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。


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