こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
諸般の事情により、遅くなってしまいましたが、Linux Security Summit 2019のレポートを3回に分けてお送りします。SELinuxやAppArmorなどのLSMの話から、BPF/libseccomp/KSPP等の話、syzkaller/syzbot等の話、fapolicydやKSRIのような新しい話、またTPMやIMA等のプロセッサ系が絡む話し等、盛りだくさんの内容を聞くことが出来ました。
Linux Security Summit 2019 レポート
2019年8月21日~8月23日まで、『Open Source Summit North America 2019』が、アメリカのサンディエゴで開かれました。それに先立ち、同会場で8月19日~8月21日で、「Linux Security Summit 2019」が開かれました。
この「Linux Security Summit 2019」は、主にLinuxのカーネル周りのセキュリティについて、新しい機構の提案や既存の機構のアップデート情報を発表し、会場に集まっている専門家達と情報交換や意見をもらう場となっています。今までは2日間の開催でしたが、今年(2019)は3日間の開催となり、内容が濃いものが沢山集まっています。
今回、筆者もこのLinux Security Summit 2019に参加してきましたので、最新のLinuxのセキュリティ機構を紹介する一環として、それぞれのセッションの簡単なダイジェストを紹介したいと思います。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。