2025Q1脆弱性トピック

脆弱性(OSS以外のものも含む)に関するトピックを集めています。最新の情報でディストリビューション側で対応できていないものも、こちらには載せています。適宜更新していきます。

2024Q3脆弱性トピックはこちら

2024Q2脆弱性トピックはこちら

2024Q1脆弱性トピックはこちら

脆弱性情報に関してはこちら(外部サイト)もご参照下さい

2025/03/07

VMWare製品に3つの脆弱性(CVE-2025-22224, CVE-2025-22225, CVE-2025-22226)。既に悪用も観測されている模様

  • Broadcomのサイトより
  • VMWare製品にCriticalの脆弱性が出ています。
  • 対象製品
    • VMware ESXi
    • VMware Workstation Pro / Player (Workstation)
    • VMware Fusion
    • VMware Cloud Foundation
    • VMware Telco Cloud Platform
  • 一次情報源
  • CVE-2025-22224
    • CVSS
      • Base Score: 9.3 Critical
      • Vector: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
    • VMware ESXiおよびWorkstationには、境界外書き込みにつながるTOCTOU(Time-of-Check Time-of-Use)脆弱性が含まれています。
    • 仮想マシン上でローカルの管理者権限がある悪意のあるユーザは、この脆弱性を悪用してVM-Host上でVMXプロセスとして任意のコードを実行することが可能です。
  • CVE-2025-22225
    • CVSS
      • Base Score: 8.2 Important
      • Vector: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
    • VMware ESXiには任意の書き込みが出来る脆弱性が含まれています。
    • VMXプロセス中の権限を持つ悪意のあるユーザは、この脆弱性を悪用してサンドボックスを抜け出し、書き込みができる可能性があります。
  • CVE-2025-22226
    • CVSS
      • Base Score: 7.1 Important
      • Vector: CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N
    • VMware ESXi, Workstation, FusionにはHGFSで境界外読み込みの脆弱性があり、情報漏えいに繋がります。
    • 仮想マシン上でローカルの権限を持つ悪意のあるユーザは、この脆弱性を悪用してvmxプロセスからメモリリークを引き起こす事ができる可能性があります。

2025/03/05

Cisco WebExにLowレベルの脆弱性(Credential Exposure)。CVEは未アサイン

  • Ciscoのサポートより
  • Cisco WebExにLowレベルの脆弱性(Credential Exposure)が出ています。、SIP通信用に不安定な転送が構成されている場合、許可されていないリモート攻撃者がデータと資格情報にアクセスできるようになる模様です。

2025/02/19

Juniperの脆弱性(Critical: CVE-2025-21589)

2025/02/18

Palo AltoのPAN-OSにWeb管理コンソールの認証回避の脆弱性(CVE-2025-0108)

  • CVE-2025-0108 PAN-OS: Authentication Bypass in the Management Web Interface
  • CVE-2025-0108
    • CVSS v4
      • BT Score: 7.8 High
      • Vector:CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:H/VI:L/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N/E:P/AU:N/R:U/V:C/RE:M/U:Amber
    • PAN-OSの管理Webインターフェイスで認証をバイパスし、特定のPHPスクリプトを呼び出すことができます。これらのPHPスクリプトを呼び出すことは、リモートコードの実行を有効にしませんが、PAN-OSの完全性と機密性に悪影響を与える可能性があります

2025/02/13

Ivantiが複数の脆弱性を公開

2025/02/12

FortiOS/FortiProxyにCriticalの脆弱性(CVE-2024-55591, CVE-2025-24472)

  • FortiOSより
  • FortiOS/FortiProxy のCriticalの脆弱性が公開されています。
  • CVE-2024-55591
    • CVSS
      • Base Score: 9.6 Critical
      • Vector: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H/E:H/RL:W/RC:C
    • CWE-288
    • Alternativeパス/チャネルを使用した認証バイパスの脆弱性により、リモートの攻撃者が Node.js Websocket モジュールに細工されたリクエストを送ることで、super-admin権限を取得できる可能性があります。
  • CVE-2025-24472
    • CVSS
      • Base Score: 8.1 High
      • Vector: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H/E:H/RL:X/RC:C
    • CWE-288
    • Alternativeパス/チャネルを使用した認証バイパスの脆弱性により、リモートの攻撃者が Node.js Websocket モジュールに細工された CSFプロキシリクエストを送ることで、super-admin権限を取得できる可能性があります。

2025/02/07

Cisco Identity Services Engine(ISE)に脆弱性。root権限でコマンドが実行可能 (CVE-2025-20124, CVE-2025-20125)

  • Ciscoのサポートより
  • Cisco Identity Services Engine (ISE)に脆弱性が出ています。
  • 一次情報源
  • CVE-2025-20124
    • CVSS Base Score: 9.9
    • CVSS Vector: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:H/A:H
    • Cisco ISEのAPIの脆弱性により、認証されたリモート攻撃者がrootユーザーとして任意のコマンドを実行できるようになります。この脆弱性はユーザーが指定するJavaバイトストリームの安全でない逆シリアル化(deserialization)が原因で発生します。攻撃者は、細工されたシリアル化JavaオブジェクトをAPIに送信することにより、この脆弱性を悪用が可能です。攻撃が成功すると、攻撃者がデバイス上で任意のコマンドを実行し、権限を昇格させる事が出来る可能性があります。
    • 注: この脆弱性を悪用するには、攻撃者は有効なRead-Onlyの管理者資格を持っている必要があります。
  • CVE-2025-20125
    • CVSS Base Score: 9.1
    • CVSS Vector: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:L/I:L/A:H
    • Cisco ISE のAPIの脆弱性により、有効なRead-onlyクレデンシャルを持った認証済みのリモート攻撃者が機密情報を取得したり、ノード設定を変更したり、ノードを再起動出来る可能性があります。この脆弱性は特定のAPIでの認可の欠如と、ユーザが指定したデータの不充分な検証が原因です。攻撃者は、デバイス上の特定のAPIに細工したHTTPリクエストを送信することで、この脆弱性を悪用が可能です。攻撃が成功すると、攻撃者が情報を取得し、システム構成を変更してデバイスをリロードできる可能性があります。
    • 注: この脆弱性を悪用するには、攻撃者は有効なRead-Onlyの管理者資格を持っている必要があります。

2025/02/06

AMDが脆弱性(CVE-2024-56161)を修正

2025/02/05

Zyxelの脆弱性(悪用が確認済み)。EoLのためアップデートは提供されず

  • ZyxelのAdvisoryはこちら。
  • CVE: CVE-2024-40890CVE-2024-40891CVE-2025-0890
  • 1/30のZyxelの続きです。Zyxelはレガシー製品(VulnCheck、VMG1312-B10A、VMG1312-B10B、VMG1312-B10E、VMG3312-B10A、VMG3313-B10A、VMG3926-B10B、VMG4325-B10A、VMG4380-B10-B10A、VMG410M 10a 、SBG3300、およびSBG3500)についてアップデートを提供しないという事です。

OpenSSLの脆弱性。公開は2/11(UTC)。SeverityはHighの模様

  • OpenSSL Announcement MLより
  • 2/11 13:00-17:00(UTC)にOpenSSLの脆弱性が公開されます。SeverityはHighの模様です。皆様、備えておきましょう。

2025/01/30

Zyxelの未修正の脆弱性(CVE-2024-40891)が攻撃対象に

  • bleepingcomputerより
  • 修正が公開されていないZyxel CPECVE-2024-40891が攻撃対象になっている模様です。
  • この脆弱性により、承認されていない攻撃者が「superuser」または「Zyuser」アカウントを使用して任意のコマンドを実行できる模様です。
  • Greynoizeのレポートはこちらになります。
  • 現時点では修正が公開されていないため、接続IPを制限するなどの迂回策が必要になります。

2025/01/28

Gitの脆弱性(CVE-2024-52006 , CVE-2025-23040 , CVE-2024-50338 , CVE-2024-53263 , CVE-2024-53858+CVE未アサイン)

  • GMOより
  • Gitの認証情報漏洩につながる6個の脆弱性がGMO Flatt Securityにより発見・報告されたそうです。

2025/01/26

SubaruのSTARLINK管理コンソールの脆弱性。位置が特定できる模様

QNAPがrsync関係の脆弱性を修正

2025/01/23

BINDの脆弱性リリース予告(1/29)

  • bind-announceより
  • 1/29(日本時間だと1/30未明)にBINDの脆弱性公開と修正バージョンが出るというアナウンスが出ています。緊急度は現時点では不明です。

2025/01/23

Cloudflare CDNの欠陥により、チャットアプリから位置情報が漏洩

  • bleepingcomputerより
  • セキュリティリサーチャー(なんと15歳!)の研究によると、Cloudflare CDNの欠陥により、SignalやDiscordなどのプラットフォームで画像を送信するだけで、その人の大まかな位置情報が公開される可能性があるそうです。
  • 仕組みはこちらで公開されています。

2025/01/09

Ivanti Connect Secure / Policy Secure / Neurons for ZTA Gatewaysに脆弱性(CVE-2025-0282, CVE-2025-0283) 

  • Ivantiのブログより
  • CVE-2025-0282
    • CVSS
      • Base Score: 9.0 Critical
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H 
    • Ivanti Connect Secure 22.7R2.5, Ivanti Policy Secure 22.7R1.2, Ivanti Neurons for ZTA gateways 22.7R2.3より前のバージョンにはスタックベースバッファーオーバーフローの脆弱性がありました。これにより、リモートの認証されていない攻撃者がコードを実行できる可能性があります。
  • CVE-2025-0283
    • CVSS
      • Base Score: 7.0 High
      • Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H  
    • Ivanti Connect Secure 22.7R2.5, Ivanti Policy Secure 22.7R1.2, Ivanti Neurons for ZTA gateways 22.7R2.3より前のバージョンにはスタックベースバッファーオーバーフローの脆弱性がありました。これにより、リモートの認証された攻撃者が権限を昇格できる可能性があります。

SonicWallの脆弱性。悪用がされている模様。

  • bleepingcomputerより
  • SonicWallのPSIRT情報はこちら
  • 2025/02/18【更新】PoCもリリースされた模様です。
  • SonicWallに脆弱性が出ており、すでに悪用もされているようです。メーカーが顧客に注意を呼びかけているとのこと。
  • CVE-2024-40762
    • CVSS
      • Base Score: 7.1
      • CVSS Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:N/A:H
    • CWE-338: Use of Cryptographically Weak Pseudo-Random Number Generator (PRNG)
    • 認証トークンジェネレーターで暗号的に弱い疑似乱数生成(Pseudo-Random Number Generator (PRNG))を使用していました。これにより攻撃者が認証をバイパスできる可能性があります。
  • CVE-2024-53704
    • CVSS
      • Base Score: 8.2
      • CVSS Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:H
    • CWE-287: Improper Authentication
    • SSLVPN 認証方式に不適切な認証の脆弱性があり、リモートの攻撃者が認証をバイパスすることができる可能性があります。
  • CVE-2024-53705
    • CVSS
      • Base Score: 6.5
      • CVSS Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N
    • CWE-918: Server-Side Request Forgery (SSRF)
    • SonicOS SSH 管理インターフェースのサーバー側にSSRFの脆弱性がありました。これにより、リモートの攻撃者は、ユーザーがファイアウォールにログインしているときにTCP接続を確立出来る可能性があります。
  • CVE-2024-53706
    • CVSS
      • Base Score: 7.8
      • CVSS Vector: CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
    • CWE-269 – Improper Privilege Management
    • Gen7 SonicOS クラウド プラットフォーム NSv (AWS および Azure エディションのみ) の脆弱性により、リモートで認証されたローカルの低い権限の攻撃者が、権限を”root”に昇格させてコードが実行出来る可能性があります。
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