389-ds-baseの脆弱性(CVE-2018-1089)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
05/08/2018に、389-ds-baseに関して脆弱性の情報(CVE-2018-1089)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
リモートの攻撃者によるDoSの可能性
重要度 – Important
389-ds-baseがエスケープする必要があるキャラクタを含んだ長いフィルタを扱う際に、バッファーオーバーフローが発生する可能性があることがわかりました。リモートの非認証の攻撃者がこの脆弱性を利用して、細工したLDAPリクエストを送ることによりns-slapdをクラッシュさせることが出来、DoSを引き起こす事が出来る可能性があります。
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1599802
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
SUSE/openSUSE
Oracle Linux
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1089.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
[参考]
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1599802
セキュリティ系連載案内
OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
セミナー情報
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