こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
10/28/2022にAnsibleの脆弱性(Moderate: CVE-2022-3697)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Ansibleの脆弱性(Important: CVE-2021-3583)
Ansible Engineの脆弱性情報(Important: CVE-2020-10684)
Ansibleの脆弱性(Moderate: CVE-2021-20178, CVE-2021-20180, CVE-2021-20191, CVE-2021-20228)と新バージョン(2.9.18)
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-3697 | ec2_instance – validate options on tower_callback #1199 | Red Hat: 5.7 Moderate | Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-3697
- パスワード漏洩の可能性
- ansibleのamazon.awsコレクションで、amazon.aws.ec2_instanceモジュールのからtower_callbackパラメータを使用する際に脆弱性が見つかりました。この脆弱性を用いて攻撃者はパラメータを安全でない状態にし、ログからパスワードを漏洩させることができる可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
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