こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
08/15/2021にApache HTTP Serverの脆弱性情報(Moderate: CVE-2021-33193)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの情報を纏めています。
[過去の関連リンク(最新5件)]
Apache HTTP Serverの脆弱性情報(Low: CVE-2020-1927, CVE-2020-1934)
Apache及びモジュールの複数の脆弱性(CVE-2019-1333, CVE-2019-8011)
Apache httpd に複数の脆弱性 ( CVE-2017-9788, CVE-2017-9789 ) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|
CVE-2021-33193 | 2.4.17 <= apache <= 2.4.48 | Red Hat: Moderate | Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-33193
- NULLポインタ被参照の問題
- 該当のバージョンのApache httpd mod_h2には、NULLポインタ被参照の問題があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2021-33193
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- https://access.redhat.com/security/cve/CVE-2021-33193
- Ubuntu
- https://ubuntu.com/security/CVE-2021-33193
- SUSE/openSUSE
- https://www.suse.com/security/cve/CVE-2021-33193.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
CM
こちらで小学生の勉強支援サイトをオープンしました。算数のプリント(都度、自動生成)が無料でダウンロードできます。コンテンツは未だ少ないですが、徐々に増やしていきます。
セミナー情報1
2021/09/13 18:30から、OSSセキュリティ技術の会 第九回勉強会を行います。
7/30にリリースされたKeycloak 15で、FAPI(Financial-Grade API)、CIBA(Client Initiated Backchannel Authentication)に対応しました(Certificateはまだですが…)。またDevice Flowにも対応しています。これを記念し、KeycloakのFAPI,CIBAの主要開発者もお招きして、「KeycloakのFAPI CIBA 対応記念の巻」と題して勉強会を行います。
Connpassのこちらがプログラム内容と申し込みの詳細になります。奮ってご参加下さい。
セミナー情報2
コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS)2021併設のワークショップ、 OSSセキュリティ技術ワークショップ(OWS) 2021の企画講演セッション及び、 一般論文セッションの発表募集をさせていただきます。
今年もオンラインでの開催となり、OWSトラックの一般論文セッションの論文募集(申込締め切り: 2021年08月02日(月))と企画セッションを行いますので,ご投稿とご参加よろしくお願いいたします。