AppArmorの脆弱性( CVE-2017-6507 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/25/2017にAppArmorの脆弱性情報(CVE-2017-6507)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Medium
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-6507
apparmorサービスの再起動やパッケージのアップグレードが、プライベートに管理されていたプロファイルをunloadしない問題
重要度 – Meduium
2.12以上のAppArmorに問題が有り、initスクリプトや、upstartジョブや、systemdのユニットファイルで、定義されていないAppArmorプロファイルの扱いがきちんと行われていませんでした。これは、/etc/apparmor.d以下のような標準的な位置に無いプロファイルが、’再起動’オペレーションを処理する一般的なロジックでうまく扱われていないのが原因です。LXDやDockerのような、一般的でないAppArmorプロファイルディレクトリを管理するUserspaceのプロジェクトは、この欠陥の影響を受けます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
N/A
Oracle Linux
ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-6507.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。