こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
05/19/2018(UTC)に、BIND 9 に複数の脆弱性情報 ( CVE-2018-5736, CVE-2018-5737 )が出ています。今回は、こちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
一次情報源
BIND 9 Security Vulnerability Matrix
CVE番号 | 影響するバージョン | プライオリティ | 攻撃 | Score | Vector |
---|---|---|---|---|---|
CVE-2018-5736 | 9.12.0 and 9.12.1 | Medium | リモート(攻撃者がゾーン転送が可能であれば) | CVSS Score: 5.3 | CVSS Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H |
CVE-2018-5736 | 9.12.0 and 9.12.1 | Medium | リモート | CVSS Score: 5.9 | CVSS Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2018-5736
クイックセッションで複数のゾーン転送がrbtdb.cでアサーションフェーラを引き起こす可能性(DoS)
重要度 – Medium
精細は各ディストリビューターの情報を参考にしてください。
- CVE-2018-5737
BIND 9.12のserve-staleの実装により、serve-staleが有効になってなかった場合でも、rbtdb.cでアサーションフェーラを引き起こす可能性(DoS)
重要度 – Medium
精細は各ディストリビューターの情報を参考にしてください。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
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OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。