Red Hat Ceph Storage 2/3に同梱されているceph-iscsi-cliパッケージでは、python-werkzeugをデバッグシェルモードで使用しています。ceph-iscsi-cliパッケージにより提供されている/usr/bin/rbd-target-apiファイルでdebug=Trueにすることにより、デバッグモードになります。これを利用して、認証されていない攻撃者がこのデバッグシェルにアクセスして権限を昇格することができる可能性が有ります。攻撃者がデバッグシェルへの接続に成功すると、リモートから任意のコマンドを実行することが可能になります。これらのコマンドはデバッグシェルモードを有効にしてpython-werkzeugを用いたアプリケーションを実行している権限と等しい権限で実行されます。Red Hat Ceph Storage 2/3ではceph-iscsi-cliパッケージはpython-werkzeugライブラリをroot権限で実行させています。