containerdの脆弱性(High: CVE-2021-43816)と新バージョン(v1.5.9)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

01/06/2021にcontainerdの脆弱性(High: CVE-2021-43816)と新バージョン(v1.5.9)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

CVE番号影響するバージョン一次情報源PriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2021-43816 1.5.0 <= containerd < 1.5.9 containerd CRI plugin: Unprivileged pod using `hostPath` can side-step SELinux

Vendor: High


修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-43816
    • containerの不十分なパーミッション制限
    • containerdのバージョンがv1.5.0以上でSELinuxセキュリティモジュールを使用しておりcontainerdのCRI実装でLinuxシステムを立ち上げた場合、特別に設定されマウントされたhostPathボリュームを通じてホストの任意のファイルやディレクトリをコンテナプロセスのSELinuxラベルと同じにリラベリングすることができます。このリラベリングにより任意のファイル/ディレクトリに対して完全なread/writeアクセス権限を得ることが可能です。

      KubernetesとcrictlはcontainerdのCRI実装を使用するように設定することができます。containerdのCRI実装を使用していない場合には、この問題の影響を受けません


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。

また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

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