こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/07/2022にcontainerdの脆弱性(Moderate: CVE-2022-31030)と新バージョン(1.5.13, 1.6.6)が公開されていました。少し遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
containerdの脆弱性(Moderate: CVE-2022-23648)と新バージョン(1.4.13, 1.5.10, 1.6.1)
containerdの脆弱性(High: CVE-2021-43816)と新バージョン(v1.5.9)
containerdの脆弱性(Important: CVE-2020-15257)と新バージョン(v1.4.3)
containerdの脆弱性(Moderate: CVE-2021-41103)と新バージョン(v1.4.11, v1.5.7)
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2022-31030 | < 1.5.13 , >= 1.6.0 < 1.6.6 | containerd CRI plugin: Host memory exhaustion through ExecSync | Vendor: Moderate Red Hat: 5.5 Moderate | CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2022-31030
- ホストメモリの枯渇
- containerdのCRI実装で、コンテナの中のプログラムがExecSyncAPIを呼び出すことにより、containerdデーモンがバウンドされていないメモリを消費する事がわかりました。これによりホストのメモリが枯渇する可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
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