こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
01/14/2021にcryptsetupの脆弱性(Moderate: CVE-2021-4122)が公開されました。遅くなりましたが、今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク]
Priority
CVE番号 | 影響するバージョン | 一次情報源 | Priority | CVSS Score / CVSS Vector |
---|---|---|---|---|
CVE-2021-4122 | cryptsetup < 2.4.3 | Red Hat: 5.9 Moderate | Red Hat: CVSS:3.1/AV:P/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:N |
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2021-4122
- 特権昇格の可能性
- 2.4.2までのcryptsetupではLUKS2のオンライン再暗号化拡張を通じてデータ漏洩の可能性があります。
on-diskメタデータを編集できる攻撃者は、クラッシュした(終了していない)再暗号化ステップにおいて復号化をシミュレートすることにより、LUKSデバイスの一部を復号化することが可能です。
- 詳しくは一次情報源を御確認ください。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
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