こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/04/2019にCyrus IMAPの脆弱性情報(Critical/Important: CVE-2019-11356)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
[過去の関連リンク(最新5件)]
Priority
- CVE-2019-11356
Critical/Important
- NVD
- CVSS v3 Base Score: 9.8 CRITICAL
- Vector: AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
- CVSS v2 Base Score: 7.5 HIGH
- Vector: (AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-11356
- リモートコマンド実行の問題
- 重要度 – Critical/Important
- 影響範囲:2.5.12/3.0.9以前のバージョン
- 2.5.12/3.0.9以前のバージョンのCyrus IMAPでは、httpd中のCalDAV機能に問題があり、リモートの攻撃者が細工されたHTTP PUTオペレーションを、長いiCalendarプロパティ名と共に用いる事で、任意のコードを実行できる可能性があることがわかりました。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
また、サービスの再起動が発生しますので、peacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
セキュリティ系連載案内
- OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
- OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
- OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2018のレポートが紹介されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OpenSCAPで脆弱性対策はどう変わる?」が連載されています。
- OSSセキュリティ技術の会のメンバーにより、@ITで「Berkeley Packet Filter(BPF)入門」が連載されています。
セミナー情報1
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