こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
06/28/2018にDogtag PKIの脆弱性情報(CVE-2018-1080)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate(CVE-2018-1080)
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1080
allowルールとdenyルールの取り違え
重要度 – Moderate
10.6.1までのDogtag PKIでは、AAclAuthz.javaに脆弱性が有り、一定の設定に置いてACLのアプリケーションがallowとdenyのルールを取り違えてしまうことがわかりました。サーバがallowルールをdenyルールの前に処理するように設定されていた場合(authz.evaluateOrder=allow,deny)、allowルールはdenyアクセスとなりdenyルールはgrantアクセスを与えられます。これにより特権の昇格やその他に利用される可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2018/CVE-2018-1080.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
[参考]
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1080
セキュリティ系連載案内
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