Dovecot / Pigeonholeの脆弱性情報(Critical: CVE-2019-11500)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

08/28/2019にDovecot / Pigeonholeの脆弱性情報(Critical: CVE-2019-11500)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

[過去の関連リンク(最新5件)]

Dovecotの脆弱性情報



Priority

CVE番号影響するバージョンPriorityCVSS Score / CVSS Vector
CVE-2019-11500 2.3.7.2 / 2.2.36.4より前のDovecot

Vendor: Critical

Vendor: CVSS 8.1 CRITICAL/CVSS Vector: CVSS3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-11500
    • プライベート情報の漏洩/リモートコード実行の可能性
    • 2.3.7.2, 2.2.36.4より前のDovecot / Pigeonholeでは、IMAP / ManageSieveプロトコルパーサでスキャンする文字列がクオート化されている際にNULバイトを適切に処理していませんでした。これにより境界外ヒープメモリ書き込みが発生する可能性が有ります。

主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


セキュリティ系連載案内


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