Oracle Javaの脆弱性(CVE-2016-0686, CVE-2016-0687, CVE-2016-0695, CVE-2016-3425, CVE-2016-3427)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
4月20日に月例のOracle Javaの脆弱性が公開されています。影響範囲も大きくCriticalなものもあるため、今回はこのJavaの脆弱性についてまとめてみます。
関連するCVE
CVE-2016-0686, CVE-2016-0687, CVE-2016-0695, CVE-2016-3425, CVE-2016-3427
情報源
Oracle Critical Patch Update – April 2016
Priority
Critical
影響するバージョン
JAVA SE 6 Update113, JAVA SE 7 Update99, JAVA SE 8 Update77 以前の全てのバージョン
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
脆弱性により、リモートの攻撃者からシリアライゼーションに関係してCIA(confidentiality, integrity, and availability)が侵害される可能性
重要度 – Critical
脆弱性により、リモートの攻撃者からHotSpot サブコンポーネントに関係してCIA(confidentiality, integrity, and availability)が侵害される可能性
重要度 – Critical
脆弱性により、リモートの攻撃者からJAXPに関係してAvailabilityが侵害される可能性
重要度 – Critical
脆弱性により、リモートの攻撃者からJMXに関係してCIA(confidentiality, integrity, and availability)が侵害される可能性
重要度 – Critical
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Red Hat Enterprise Linux 5/CentOS 5
Red Hat Enterprise Linux 6/CentOS 6
Red Hat Enterprise Linux 7/CentOS 7
Oracle Linux
Oracle Linux 5
Oracle Linux 6
Oracle Linux 7
SUSE
ubuntu
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-0686.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-0687.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-0695.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-3425.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-3427.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
また、javaを使用してサービスを提供している場合には、サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
Oracle Critical Patch Update CVSS V2 Risk Matrices – April 2016