OpenStack Neutronに複数の脆弱性 (CVE-2016-5362, CVE-2016.5633, CVE-2015-8914)
ここでは、各ディストリビューションの対応を含めてまとめています。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
6月15日にOpenStackのNeutronに複数の脆弱性が公開されていますので取り上げてみます。
Priority
High
影響するバージョン
Neutron: <=7.0.4, >=8.0.0 <=8.1.0
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-5362(DHCP spoofing), CVE-2016-5363(MAC source address spoofing)
DHCP/MAC source address偽装
IPtablesFirewallDriverで実装されている、他のインスタンスやルータのMAC/IP addressに対しての偽装防止が不十分であり、送信元のMACアドレス等を偽装することが可能になります。
- CVE-2015-8914(ICMPv6 source address spoofing)
ipv6での source address偽装
ICMPv6デフォルトファイアウォールのルールが不十分であり、ipv6 addressに対しての偽装防止が不十分であり、送信元のiipv6アドレス等を偽装することが可能になります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
https://security-tracker.debian.org/tracker/CVE-2016-5362
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
https://access.redhat.com/security/cve/cve-2016-5362
OpenSUSE
https://bugzilla.novell.com/show_bug.cgi?id=CVE-2016-5362
ubuntu
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-5362.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-5363.html
http://people.canonical.com/%7Eubuntu-security/cve/2015/CVE-2015-8914.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
また、SIOSではOpenStackのPoC支援のサポートメニュー提供を開始しました。
OpenStackに関しての導入を検討されている方は、是非こちらもご活用頂ければと思います。
http://seclists.org/oss-sec/2016/q2/534
7/22にノベル株式会社様と共催で「クラウド・OSSセキュリティセミナー」と題して、OpenStack基盤自体のセキュリティに関して、デモを交えたセミナーを行います。
https://sios.secure.force.com/webform/SeminarDetail?id=70110000000sotpAAAがプログラム内容と申し込みの
詳細になりますので、是非お申し込み下さい。