07/02/2024にGhostScriptの脆弱性(Moderate: CVE-2024-29510)が公開されました。こちらですが、先日Exploitも公開されており、Moderateながら気をつけたほうが良い脆弱性となります。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
PoC
- CVE-2024-29510 – Exploiting Ghostscript using format strings で理論とPoC、Exploitコードが公開されています。
CVSS/プライオリティ
- CVE-2024-29510
- 影響するバージョン
- 10.01.2以上のGhostScript
- 一時情報源
- Priority
- Red Hat: 7.0 Moderate
- CVSS Vector
- Red Hat: CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:H
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2024-29510
- GhostScript: コード実行の可能性
- 「uniprint」デバイスを使用すると、ユーザーはさまざまな文字列フラグメントをデバイス オプションとして提供でき、後で出力ファイルに追加されます。これらのパラメータのうち 2 つ、`upWriteComponentCommands` と `upYMoveCommand` は、実際には、特に `gp_fprintf` と `gs_snprintf` のフォーマット文字列として扱われますが、任意の書式指定文字列が使用できてしまいます。フォーマット文字列の完全な制御およびデバイス出力への読み取りアクセスを行うことが出来る攻撃者は、これを悪用してスタックからのデータ漏洩やメモリの破損を行うことが出来、最終的に任意のコマンドを実行することが出来ます。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Rocky Linux/Alma Linux
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。