glibcの脆弱性(CVE-2017-12132)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
08/01/2017に、glibcの脆弱性が公開されました(CVE-2017-12132)。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-12132
任意のコード実行の可能性
重要度 – Moderate
2.26以前のバージョンのglibcには、EDNSサポートが有効になっている時、ネームサーバから大きなUDP返答を求めるため、IPフラグメンテーションによるパス外DNSスプーフィング攻撃を行われる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Ubuntu
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、アプリケーションやOSの再起動が発生する場合には、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
2.26以前のバージョンのglibcには、EDNSサポートが有効になっている時、ネームサーバから大きなUDP返答を求めるため、IPフラグメンテーションによるパス外DNSスプーフィング攻撃を行われる可能性が有ります。
講演内容募集案内
2017年10月21日-22日まで開催されるopenSUSE.Asia Summit 2017 Tokyoの講演内容募集(CFP)が始まりました。
https://news.opensuse.org/2017/07/07/opensuse-asia-summit-2017-tokyo-call-for-proposals-is-open/
講演募集の締切は8/14(月)で、日本語でも講演は可能です。
セキュリティに関してのトピックは
FLOSS Security
Access/Integrity control (e.g., AppArmor, IMA, Audit)
Cryptography
Vulnerability management
となってます。SUSEに関係しない一般的なものでも構いません。御応募を是非お願い致します。