GlusterFSサーバの脆弱性(CVE-2018-1112) — | サイオスOSS | サイオステクノロジー
GlusterFSサーバの脆弱性(CVE-2018-1112)
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
04/26/2018にGlusterFSサーバの脆弱性情報(CVE-2018-1112)が公開されています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Important
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1112
CVE-2018-1088でのRegressionの影響で認証されていない任意のglusterクライアントがボリュームマウントできる可能性
重要度 – Important
3.10.12/4.0.2以前のglusterfsサーバは’auth.allow’オプションを用いる際に、ネットワークに接続された任意のglusterクライアントからglusterストレージをマウントされてしまう脆弱性を持っています。この脆弱性は、CVE-2018-1088での対応によるregressionから生じています
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。
また、サービスの再起動が発生する場合には、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2018-1112
セキュリティ系連載案内
OSSセキュリティ技術の会による日経Linuxでの連載「IoT時代の最新SELinux入門」がITPro上で読めるようになりました。技術の会代表で第一人者である中村さん等による、最新のSELinuxの情報やコマンド類等も更新されているのでお薦めです。
OSSセキュリティ技術の会によるThinkITでの連載「開発者のためのセキュリティ実践講座」がThinkIT上で開始しました。技術の会の中の人間で、最新の代表的なOSSセキュリティ技術を紹介していきます。
OSSセキュリティ技術の会により、ThinkITでLinuxSecuritySummit 2017のレポートが紹介されています。
OSSセキュリティ技術の会の面により、@ITで「OSS脆弱性ウォッチ」が連載されています。
セミナー情報
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