GNU Patchの複数の脆弱性情報(Medium: CVE-2019-13636, CVE-2019-13638)

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

07/27/2019にGNU Patchの複数の脆弱性情報(Medium: CVE-2019-13636, CVE-2019-13638)が公開されています。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。



Priority

  • CVE-2019-13636
    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 3.9(Low)
      • Vector: AV:L/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:L
    • Red Hat Customer Potal
      • CVSS v3 Base Score: 5.9(Moderate)
      • Vector: CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
    • NVD
      • CVSS v3 Base Score: 5.9 Medium
      • Vector: AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
      • CVSS v2 Base Score: 5.8 Medium
      • Vector: (AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:P)
  • CVE-2019-13638
    • SuSE
      • CVSS v3 Base Score: 7.3(Important)
      • Vector: AV:L/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
    • Red Hat Customer Potal
    • NVD

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-13636
    • シンボリックリンク処理の問題
    • 重要度 – Moderate/Medium
    • 影響する範囲:2.7.6までのGNU Patch
    • 2.7.6までのGNU Patchでは特定の入力ファイルでシンボリックリンクを誤って処理してしまう問題があります。
  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2019-13638
    • シェルコマンドインジェクションの可能性
    • 重要度 – Important
    • 影響する範囲:2.7.6までのGNU Patch
    • 2.7.6までのGNU PatchでOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在し、edスタイルのdiffペイロードにシェルのメタキャラクタが埋め込まれているような細工されたパッチファイルを開く事で悪用されます。脆弱性のあるバージョンを使っているシステムにedエディタがインストールされている必要はありません。これはCVE-2018-1000156とは別の問題です。


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。


セキュリティ系連載案内


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こちらですが、OSSセキュリティ技術の会も後援になっております。

また、Call For Papersで論文も募集しております。 オープンソースソフトウェア(OSS)セキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック) も用意しております。

興味のある方は、是非チャレンジして下さい。

https://www.iwsec.org/css/2019/cfp.html

セミナー情報2

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