GnuTLS の 脆弱性 (GNUTLS-SA-2017-3 : CVE-2017-7869 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
4/14に、GnuTLSのセキュリティアドバイザリ(GNUTLS-SA-2017-3 : CVE-2017-7869 )が公開されました。今回は、この脆弱性の簡単な説明と各ディストリビューションの対応状況をまとめてみます。
Priority
Important
影響するバージョン
GnuTLS 3.5.9以前のバージョン
修正方法
一次情報源と各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細は一次情報源のサイトをご確認ください)
- GNUTLS-SA-2017-3 / CVE-2017-7869
メモリ破損の脆弱性
重要度 – Important
OSS-Fuzz(GoogleによるFuzzingの検査を機械的に実行するソフトにより発見されました。特殊な細工がされたOpenPGP証明書が(A)整数オーバーフローを起こし不正なメモリ書き込みを行ったり、(B)nullポインタ参照によりサーバクラッシュを引き起こしたり、(C)巨大なアロケーションによりサーバーにout-of-memoryを引き起こしたりする可能性が有ります。
推奨:GnuTLSでのOpenPGP証明書はobsoleteと考えられていますので、OpenPGP証明書をGnuTLSと一緒に使うことは推奨しません。
主なディストリビューションの脆弱性情報・アップデート情報
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、アプリケーションの再起動が発生する場合には、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。