linux kernelの脆弱性(CVE-2016-8646)
11/15に、Kernelに関して脆弱性の情報 (CVE-2016-8646) が出ています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
11/15に、Kernelに関して脆弱性の情報が出ています。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-8646
ローカルの一般ユーザによるkernel Oopsの可能性
重要度 – Moderate
バグにより、ローカルの一般ユーザがshash_async_export()中でOopsを引き起こす事が出来る可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
RHEL7以降が対象
ubuntu
SUSE/openSUSE
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2016/CVE-2016-8646.html
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。