linux kernelの脆弱性( CVE-2016-9576 )
12/8(日本時間12/9)に、Kernelに関して脆弱性の情報(CVE-2016-9576)が公開されています。2.6時代からの脆弱性ということで広範囲に及ぶため、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。情報は逐次更新します。
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面です。
12/8(日本時間12/9)に、Kernelに関して脆弱性の情報(CVE-2016-9576)が公開されています。2.6時代からの脆弱性ということで広範囲に及ぶため、今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2016-9576
- SCSI genericデバイスインターフェースの“Use-After-Free”脆弱性
- kernel中のバグにより、/dev/sg*のSCSI genericデバイスが“Scatter/gather” writeモードで使われている時に、kernelメモリの読み込みや書き込みが出来る可能性が有ります。これにより、該当のlinuxにUse-After-Free攻撃を行われる可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
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