linux kernelの脆弱性( CVE-2017-6951 )
こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。
03/17/2017にkernelの脆弱性情報(CVE-2017-6951)が公開されました。今回はこの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。
Priority
Moderate
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- CVE-2017-6951
ローカルユーザによるサービス不能攻撃の可能性
重要度 – Moderate
3.14.79までのsecurity/keys/keyring.cに問題があり、“dead(key_type が登録されていない状態)”タイプをreqeust_key system callで検索する際に、NULL ポインタデリファレンスとOOPSを引き起こすことがあります。悪意のあるローカルユーザーは、これを利用してサービス不能攻撃(DoS)を行う事が出来る可能性が有ります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
Debian
Red Hat Enterprise Linux/CentOS
Oracle Linux
ubuntu
https://people.canonical.com/~ubuntu-security/cve/2017/CVE-2017-6951.html
SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。
Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を
参考にして下さい。
また、OSの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品やLifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。
[参考]
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-6951
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